ひとPERSON
田邊 アツシATSUSHI TANABE
人生の劇的な変化を楽しむ日々!
チームで取り組む仕事で見出したメンバー同士の絆
"チームえすぷらん"のメンバーとなること。
「マゴーネ」が完成した2019年の暮れ、プロデューサーとして世に出すバックアップをお願いしたのが代表の杉本さんでした。「喜んで!」と快諾をもらっただけでなく、その時にえすぷらんのアートディレクションの申し出をいただいたんです。これまで、映像作家として活動してきた私は、1人でどこまでやれるか、「セルフをつきつめる」というスタンスにこだわりを持っていました。その総仕上げが映画制作であり、一人でやることはやりきったと、"チームえすぷらん"のメンバーとなることを決めました。
ジョブ単位でのチームの一員というのはこれまで度々あったものの、えすぷらんにおいてメンバーの一人として仕事に携わる中で感じられたのは、言うなれば「ホーム」というイメージです。単に役割をこなすというのではない、人間同士の繋がりの中でものを作るということを肌で感じています。命をかけても惜しくないと思えるほどの「絆」で皆が尊敬し合っていると――。チームってこんな感じなんだとやっと分かりました。えすぷらんのメンバーとなってから、「人生が次のステージへと移って行く」という劇的な変化が始まっていると実感する日々です。
私の役割は全てのプロジェクトに"えすぷらん哲学"が貫かれているか、それをディレクションすること。そして近い将来、「映画1本で勝負する!」と言うくらい映画事業をえすぷらんの「幹」なるものとすることです。ハイリスク・ローリターンな映画の世界で、例えば、理解者を得られず孤立してしまっている若い人が、私の作品を見て「1人ではない」と感じてもらえるようになれれば。さらに私が踏み台となって、アートの世界での活躍を志す若い人たちの道標の一つになれたらと強く思っています。
PERSON'S PROFILE
山口県萩市出身。えすぷらんの各プロジェクトにおいて、デザインなどアート分野の監修を担う。20年間にわたる映像作家としての活動において、えすぷらんを代表する企画のデザインや映像を担当。2020年4月よりメンバーに加わる。2021年に「マゴーネ~土田康彦『運命の交差点』についての研究~」にてドキュメンタリー映画を初監督し、世界各国の映画祭に出品、公開予定。